霊場にあるバイオトイレを修理してきました

皆さんこんにちは。バイオトイレ担当のSです。2024年の5月から7月にかけて行ったバイオトイレの修理についてご紹介します。

バイオトイレの修理についてご連絡を頂いたのは、四国八十八ヶ所霊場の札所である寺院様。

10年以上前に地元のバイオトイレ代理店よりバイオトイレを6台導入、参拝者様や寺院様がご利用されていました。
しかし、そのうちの2台が不調になり、全く動作しなくなったという事でご連絡が来ました。
これまでは代理店様がオガクズ交換作業を担当していたそうす。しかし、バイオトイレの担当者が退職、後継者がいなくて修理対応が出来ないという事でダイチクにお話が来たという次第です。

ダイチクが設置したものではないため、電話でお聞きするだけでは状況がつかめません。経費が掛かってしまうのは申し訳ないと思いながらも、現地調査をさせていただくこととしました。

三重から松山まで約6時間。移動に各1日、調査1日で3日間の調査となりました。

故障して動かないという2台を確認すると、1台は攪拌モーターは動きますが、オガクズを加温するヒーターが壊れているようで、温度上昇がみられません。
またもう1台に関してはオガクズが固着した状態でモーターは少しうなって回ろうとするものの全く動きませんでした。

調査の結果
・1台はヒーターの交換が必要。
・2台ともオガクズ交換の際に無負荷の状態で動作確認を行うこと。
最低限この作業が必要と判断しました。
まだ発見できない不具合もあり得るわけですが、着手しないと何も解決しないのでまずはこの2点を解決することに。

バイオトイレは建物の床下に組み込まれており、オガクズ交換は出来ても修理となると、機械の移動が必要。
お寺様が現地の業者様を手配下さることとなりました。

下見から1か月、いよいよ作業本番。準備を整え、オガクズ交換要員も追加、4名体制で愛媛へ。増員したのは修理とオガクズ交換を同時に終わらせるため。
前日に地元業者様がトイレ建物の一部解体と機械の移動完了させています。本当に助かりました。

修理はヒーター交換からスタート。作業は順調に進むのですが、心配していたことが現実に。下見の際に建物の影で見えていなかった部分に故障が見つかりました。もう1台の動かない機器の方でもオガクズを取り出していくと、スクリューが真っ二つに折れていることが判明。いやはや大変な状況だな。

これにより追加修理が必要となり、今回の出張修理では完了できない事に。
・ヒーター交換した機体の軸受けの交換
・折れたスクリューの交換
の2点が追加となり、この日はオガクズ交換を終えて他の異常のない機器を使用できるようにしてから出直しとなりました。

追加修理はまた次の機会に・・・to Be Continued・・・

編集後記

愛媛県と言えば道後温泉。そのシンボルとなる「道後温泉本館」は平成31年から保存修理工事に着手。ちょうどこの令和6年7月に工事が完了、全館営業を再開されました。修理作業で疲れた体を癒してもらいに温泉に浸かったのはいうまでもありません・・・。

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