皆様こんにちは、バイオトイレ・床暖房担当のSです。今回のブログは足ウラぽかぽかにおススメできる断熱材について実験をしてみたのでその様子をレポートします。
足ウラぽかぽか開発中の出来事・・コンクリート床の熱減衰に立ち向かえ

足ウラぽかぽかOAフロア「差し込む」タイプはデスク「置くだけ」タイプの発売時に寄せられた「ぬるく感じる」という声を反映し、強化ヒーターを採用、本体構造もシンプルにして開発・発売されました。そのOAフロア「差し込む」タイプの耐久テストをするにあたり、あえてOAフロア上ではなく、コンクリート直の床に敷いてみて強化ヒーターの実力を確認しながらテストを継続していました。
※ダイチクでは足ウラぽかぽかの安全・耐久テストをデスク「置くだけ」タイプは3年、OAフロア「差し込む」タイプは4か月間継続して実施中です。
それでもコンクリート直の床上と机上での通電状態を比べるとコンクリート床の熱減衰は大きいものでした。先日のブログでご紹介したモニター様からは高評価を頂きましたが、継続してテストを行っているダイチクとしてはもう一つ暖かさのパンチがほしいなと感じていました。
そんなある日のこと。通販の冷凍品を梱包していた保冷シートが目に留まり、床暖房設備を施工する際にも断熱材をおススメしていることを考えながら何気なく足ウラぽかぽかOAフロア「差し込む」タイプの下に保冷シートを敷いてみました。
「め、メチャクチャ暖かいやん!」
まさに目からウロコの衝撃でした。わずか3mmのシートにこれほどの力があるとは・・。
これならコンクリート直にOAフロア「差し込む」タイプを敷いても熱減衰を跳ね返し、OAフロア上と遜色ない暖かさをお届けできるのでは・・。
早速実証試験をしてみようという事になりました。
実験の条件設定

●コンクリート床のオフィスビルを想定。
・上段3枚はOAフロア(樹脂製)
・下段3枚はコンクリートにPタイル
●断熱仕様は左から3種類。
・断熱なし
・断熱材(厚さ1mm)
・断熱材(厚さ3mm)
断熱材はウレタンシートにアルミシートを蒸着したものを使用。
(冷凍品の持ち帰りによく使われる「保冷バッグ」の素材を想像していただくと分かりやすいと思います。)
●床表面の条件を同じにするため、タイルカーペットを上敷きとして表面温度を測定。
●使用する製品
足ウラぽかぽかOAフロア「差し込む」タイプ

通電後の温度変化をサーモグラフィで撮影
実験日は2025年2月19日。ダイチクの所在地、大阪の天気は、曇りのち雨。最低気温11.4℃、最高気温16.3℃の気候でした。
実験スタート時には床表面の温度は18.2℃。(1時間ほどエアコンで暖めてありました)
直射日光が差し込まない床面でエアコンを止めて実験開始です。
ダイチクの事務所はコンクリート床にPタイルを直貼りの環境です。けっこうな底冷えがします。(筆者談)

最初に画面の見かたを解説しますと、
サーモグラフィ画像の右端に温度分布があり、18.8~27.4と書かれていて温度を示しています。
18.8の濃い青から27.4の白までの色でそれぞれの相対的な温度の違いを表しています。
(18.8~27.4の値は状況に応じて変わります)
この画面の状況だと、何も敷いていない部分の床が18.8℃、6枚のヒーターの左下(コンクリート床、断熱なし)が23℃ほど、右上(OAフロア、断熱3mm)は27℃ぐらいになっているのがわかります。

5分後がコチラ
断熱なしがそれほど温度が変わらないのに対し、3mmの断熱材があるところをご覧ください。コンクリート床でもOAフロアでもほぼ変わらない温度(30℃ほど)を示しています。
温度分布は18.6~31.5に更新されています。

10分後がコチラ
OAフロアの断熱3mmが依然トップを独走。
5分後のと比べて6枚の変化がそれほどないのはそれぞれの温度上昇率が一定である証左といえます。
温度分布は18.9~37.7に更新されています。
これ以降は画像的に変化が見られないのでまとめて表示しますと・・・



1時間後の様子を見ると右上でトップを独走していたOAフロア、断熱3mmが右下のコンクリート床、断熱3mmに追い越されました。これは温度制御のサーモスタットが働いたことを示しています。
そして1時間30分後にはOAフロアの1mm、3mm断熱とコンクリート床の3mm断熱がほぼ同じ温度になるという結果になりました。
実験結果からわかること
画的には映えないブログとなってしまいましたが、実験結果はとてもインパクトのあるものとなりました。
・断熱材を入れることで表面温度を効率的に上げることが可能。(体感温度の上昇を実感できると思います)
・断熱材の厚みは3mmが効果的である。敷設して厚みが気になる場合は1mmでも良い。
足ウラぽかぽかOAフロア「差し込む」タイプは
3mmの断熱材併用をおススメ!
1mmの断熱材でも効果アリ!
断熱材を使用することでコンクリート床に直接敷設することも出来ます。足ウラぽかぽかに興味をお持ちの方はお気軽にお問合せ下さい。


今回のブログでは弊社で実施した実験をそのままお伝えしました。
暖かさの感じ方は個人差があり、建物の条件などによっても効果に違いがあります。
あくまでも足ウラぽかぽか、床暖房を選定されるときの参考にお考えいただければ幸いです。
※足ウラぽかぽかシリーズはテストを繰り返しながら進化させています。「ぬるい」と言われた足ウラぽかぽかデスク「置くだけ」タイプも強化版を用意。従来版はペット用として発売できるよう開発を進めています。ご覧いただいた読者様のご意見、ご要望も大歓迎です。
足ウラぽかぽかOAフロア「差し込む」タイプ 商品詳細
外形寸法(㎜):W 440×L 450×T 21mm
◎カーボンファイバー式フィルムヒーター
◎温度サーモスタット
・複数枚施工の場合、集中管理スイッチも対応可能です。
(工事費が別途必要です。(施工枚数により変わりますのでお問合せください。))
・フィルムヒーター、温度サーモスタットのみ等の部材販売はできかねます。
・パンチカーペットは現在ご使用のものをそのままお使いいただけます。
「特許意匠登録出願中」
