皆さんこんにちは。バイオトイレ担当のSです。
今日のブログは前回出直しとなった、愛媛県でのバイオトイレ修理のお話。
前回の修理で完了できなかったのは、下見で発見できなかった、新たな故障個所が出てきたためでした。
一つはスクリューの軸受け部分。軸受けの固定ボルトが欠損して錆びつき、軸受けごと回転している状態でした。
もう一つはスクリューそのものの破断でした。
まずはスクリューの撤去からスタート。これが結構な難関でした。まず折れたスクリューが噛みこんで、なかなか外れてくれません。ちぎれた状態ではなく、わずかにつながっていて分離せず取り出せない・・・。
強引にグラインダーで少しづつ切ることに。スクリューのメインシャフトはパイプ形状ですが、太さが50φ(直径5cm)。一気に切るならガスバーナー等で焼き切るのが早いのですが、ここは愛媛の山の中。小さなグラインダーでチマチマ切っていくしかありません。撤去に半日費やすこととなりました・・・。
次の難関はベアリングの組込みです。じつは現場でこれを組むのが結構な難作業。スクリューの軸に対して軸受けの穴も同じ50φ・・・。まさに寸分違わぬ状態。隙間は油膜が入るか入らないかというほどシビアです。ここに隙間があるとガタツキになるので当然ですよね。
そのためベアリングをスクリューに挿入するとき、わずかでも斜めに差し込むと噛みこんで絶対に入ってくれません。ハンマーで叩き込むなんてもってのほかです。工場など広い場所で作業できれば比較的簡単に入ると思いますが(熱バメという、ベアリングを暖めて膨張させて入れる方法があるらしいのですが、これまた現場では難しく・・)
現場の狭い機械室で、体を斜めにしながらスクリューに対して「まっすぐ」差し込むことの難しさ・・・。誰かコツを教えてほしい・・。邪念を捨て呼吸を整え、無の境地で差し込み「スルッ」と入った時のうれしいこと。(映画STARWARSに出てくるジェダイの騎士ようにforceが使えたらと何度思ったことか)
今回の修理はこのベアリング作業が合計3カ所・・。撤去から組み上げまで約2日かかりなんとか完了しました。
その後、また地元の業者様にお世話になって、機器の設置を行いました。設置の様子を見学すると、自分が設置する場合とまた違ったやり方や、道具の使い方をされるので結構勉強になります。感心したのが機械の水平移動の時。バール等でこじって「オリャ!」と少しづつ動かすのはよくやるパターンですが、この業者様はステンレス丸棒5mmを機械と床の間に差し込むことで、軽くスーっと動かしておられました。良い場所に移動出来たら丸棒をバールでちょっと持ち上げるだけで丸棒撤去はカンタン!この技、活用させて頂きます!
最終的に元にあった場所にバイオトイレが据え付けて試運転、今回の修理は終わり、無事復旧が完了しました。
バイオトイレも機械ですから定期的はメンテナンスは欠かせません。ダイチクでも全国に設置されているバイオトイレの訪問メンテナンスサービスを実施しています。弊社でお買い上げいただいたユーザー様以外でもお気軽にご相談下さい。
編集後記
愛媛県へは担当Sの住む三重県からクルマで6時間。休憩を入れながらの移動で8時間ほどかかりました。さすがの遠距離となると途中のサービスエリアでは、地元グルメがいっぱいで目移りします。
経路上にはうどん県(香川県)も通過するので、うどん好きのSは自宅用のおみやげにお徳用さぬきうどんを買って帰りました。帰って食べてみるとこれがまた絶品!下見から数えると愛媛に3回行くことになりましたが、その3回ともさぬきうどんを買ってかえることになりました・・・。このうどん、リピ決定です。