皆さんこんにちは、バイオトイレ担当のSです。
先日のブログで紹介した、岡山県瀬戸内市の黒島に設置されたバイオトイレ。
今回はその続きです。
最後にして最大の難関!黒島への運搬
さて、黒島へ設置するバイオトイレの仕様がようやく固まりました。そして最後にして最大の難関、無人島への運搬方法です。
私バイオトイレの担当Sも数多くのバイオトイレを設置してきました。
水を使わず、電気のない場所でも使用できるのがバイオトイレの特徴。
その設置現場は今回のような離島をはじめ、山の中、人がやっと通れるような狭い山道の先などが非常に多いです。
そのため運搬方法も様々。
ヘリコプターで吊り上げ。海上輸送のための梱包。荷物用ロープウェイしかないところでは重量制限のため、バイオトイレを分解して運搬などなど…。
港が無い!?ならば…こうする!
今回の黒島。いわゆる港がありません。
小型船がつけられる、いわゆる・・・
「桟橋」
しかないという過酷さでした。
そこへ重量370kgのバイオトイレ、ログハウスのキット部材を運び込むという難関です。
解決方法は時間との勝負でした。
まず、車両を運搬できるフェリーをチャーター。
そのフェリーは船の前方が大きく開き、車両を出し入れできるタイプで、その船を黒島のちいさな桟橋に突っ込むという荒業でした。
しかもその船の仕様から「大潮の満潮時」しか黒島へ付けることが出来ません。
満潮時にもたもたしていると、潮が引き始めて座礁の危険もあります。
フェリーは事前に建物の基礎を作るため、桟橋ギリギリサイズのショベルカーを持ち込んでもらっていました。
搬入は
フェリーで桟橋ギリギリに乗り入れ
⇓
ショベルカーでその荷物を受け取り
⇓
トイレ設置現場まで吊り上げて運搬するという方法がとられました。
いざ!搬入!
黒島へのバイオトイレ搬入日は2020年11月13日と決まりました。
干潮表によると満潮時刻は午前9時と午後9時。
牛窓港に朝7時に集合、運搬開始となりました。
まず北海道から運んできたバイオトイレ、岐阜県から運んできたログハウスキットを6tトラックへ載せ替えてフェリーへ乗船。
そのトラックのクレーンからショベルカーへの中継は無事完了。
2時間ほどかけて黒島への搬入が完了しました。(結構ギリギリ!)
ログハウス組み立て開始!
ログハウスの組み立ては素人さんでもできる簡単仕様。
私Sもやったことがありますが、2人がかりで1.5日ぐらいかけて完成しました。黒島には3人の大工さんが待機。
なんと4時間であっという間に完成。なんという手際のよさ・・・。
ログハウス完成!しかし、まさかの〇〇が違う!!??
しかしここでも問題が発生しました・・・!
完全オーダーのログハウスキット。
納品されたものと図面が違うというまさかの事態。
部品が不足することになり、壁が未完成になってしまいました・・・!!
すかさずログハウスメーカーとやり取りし、その日のうちに追加部品を出荷!
次の日の朝に手に入れることができ、何とか完成させたのでした。
大工さんの早業とメーカー様の迅速対応のお陰です…!!
いろいろ苦労とアクシデントに見舞われながらも、無事に設置完了!
このブログをご覧の方で、もし岡山県・黒島へ行くことがありましたら是非使ってみてくださいね。
担当_S
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