みなさんこんにちは。床暖房・バイオトイレ担当のSです。
ダイチクの床暖房は、ヒーターの厚みが0.7mmの超薄型。床材もフローリングをはじめ、カーペットやタイル、畳まで幅広く対応しています。
今回は2023/11/24に公開した無垢材フローリングの長期テスト。その続編です。
本ブログについて。
このブログでは床暖房の上に施工するフローリングについて、床暖房対応品を使用した場合と通常の非対応品を使用した場合にどのような影響があるかをお伝えするものです。
あくまで弊社事務所での実験結果を事実として公表するものであり、特定の床材をおススメしたりするものではありません。
仕上げの床材を選ぶにあたっての参考にしていただくことを想定しています。
テスト4カ月目のデータ分析
テスト開始から4カ月。床暖房はタイマー制御で9:00~18:00の間運転しています。
上記写真の青いテープの位置に各15カ所の測定ポイントを設定、それぞれの床材の隙間を計測することで木材の伸び縮みがどの程度発生するかを調べています。測定するポイントは下図のように各フローリングで15カ所のポイントを設定。約1カ月ごとにフローリングの隙間の寸法を計測します。
計測データ 解説
床暖房非対応品と床暖房対応品のそれぞれの数値をグラフ化しました。測定ポイントすべてをプロットしてありますのでちょっと見にくいかもしれませんが、左の目盛りを統一しているので、数値の変化が分かりやすいと思います。グラフの数字が大きいほどフローリングの隙間が広がっている(木材が縮んでいる)ことを示しています。
グラフから分かること
・床暖房対応品のフローリングは数値の変化が少ない。
・床暖房非対応品のフローリングは床暖房の熱の影響で床材が縮む傾向を示している。
無垢材のフローリングの床暖房対応品と非対応品とで床材の伸び縮みに差が出てくることが分かります。11月から3月は乾燥する時期でもあるので縮む傾向がみられました。
これから春になり、季節の変わり目となる春嵐の時期や梅雨時期には湿気の影響で逆に床材が伸びる傾向があり得ます。今後のデータにご注目下さい。
計測データ(全てのデータ)
今回の計測データは下記となります。